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Author:花園祐
 歴史とインドを何より愛する現在20代の一匹狼です。専門は国際政治と中国語で、そのほか社会学なども扱っています。 連絡先 miyamakikai@gmail.com

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陽月秘話 出張所
ここは日々のニュースや事件に対して、解説なり私の意見を紹介するブログです。主に扱うのは政治ニュースや社会問題などで、私の意見に対して思うことがあれば、コメント欄にそれを残していただければ幸いです。
電子カルテの問題性
 医療問題を書いたので、も一つおまけに電子カルテの問題について書いておきます。

 現在、医師の仕事時間の半分以上はカルテ書きに費やされているといわれています。これを言うとよくびっくりされるのですが、医療処置や相談を受けている時間より、今はカルテを書いている時間の方が長いようなのです。何故かというと、一つ前の記事でも取り上げたように医療事故、裁判について国が前もってあれこれ経過を書くようにと医師に徹底させたため、このようにいつの間にか順序が逆になってしまうような状況へと医師は追い込まれてしまったのです。

 その結果、カルテの方に時間がかかり、医師の仕事は最近でも報道されるように、時間に追われるハードワークとなってしまいました。その対策として国は、タッチペンなどで押すだけでカルテができる、「電子カルテ」の導入を決めました。
 この電子カルテ、実際に私は使用したことはないのですが(似たようなものとして、献血時の問診票をタッチペンで作るのはやったことがあります)、やはり使うと早いそうです。これを導入することによって一気に作業効率が向上し、医師の過重労働もこれで解消されると言って国は、具体的な日時はわかりませんが、期限を切って電子カルテをすべての医師に原則的に使うようにと定めたらしいです。

 しかし、この電子カルテは何も普通のパソコンにソフトを入れるだけの代物ではありません。なんでも、一台を導入するのに数百万円は下らない代物なそうで、普通の病院に入れようものなら数千万円単位の投資が必要となってくるそうです。

 それこそ大病院なら……っても、最近は大病院でも非常に経営が苦しいのですが、小さい診療所などでやっている開業医なんてとても導入できないそうです。しかし、国が定めた期限以後は電子カルテしか認められないため、その期限がきたら医師不足の現状なのに、多くの医師が廃業を余儀なくされるとまで予想されています。

 私は実際に現役の歯科医の方から話を聞く機会がありましたが、やはり導入することは資金上不可能で、その期限が来たら引退だと述べていました。その上で、もし国は電子カルテを共用させるというのなら、ちゃんと補助金を用意すべきだと主張もしていました。

 私も同感です。そもそも、カルテ書きに医師を忙殺させたのは国の政策です。それならばその対策もすべて国が持つべきでしょう。何をどうすればいいのか、この問題には医師を交えてもっと開いた議論が必要だと私は思います。

テーマ:ニュース - ジャンル:ニュース

医療事件裁判の無罪判決について
 今日プロ野球チップスを買ったら、ついてたカードが日ハムの森本でした。人気選手なだけにカードもキラ仕様で非常にうれしかったです。

 そんなどうでもいいことはおいといて、今日は最近少なかった時事ネタです。

<大野病院医療事件>判決に被告は安堵 遺族は目を閉じ…」:YAHOOニュース

 早速リンク先のニュース記事を読んでくれればわかると思いますが、本日ある医療事故……ということで提訴された裁判の判決が下り、提訴された産婦人科医に無罪が言い渡されました。結論から言うと、私はこの判決を支持します。

 この事件のあらましを簡単に説明すると、原告の妻であった女性が出産の際、手術を担当した被告の産婦人科医が胎児の取り出しを行ったところ、女性が「癒着胎盤」という症状を引き起こし、胎盤を引き剥がすために出血多量となり女性が死亡してしまったことを、原告の夫が医療過誤ということで医師を訴えたのがあらましです。

 今回の無罪の判決理由として、結果的に女性は死んだものの医師の判断が著しい医療過誤とは認められないという理由からでした。
 伝え聞く範囲でも産婦人科医というのは非常に労働条件の悪い職といわれ、その上このような裁判まで行われてもし有罪にでもなってしまえば、一体どうなるかと思っていた矢先だったので無罪となり、正直私はほっとしています。

 私は今回争点となった「癒着胎盤」という症状やくわしい医療知識などを持っているわけではないのですが、各報道の解説によると、医師がこの事件で取った処置はいわゆるグレーゾーンに当たる処置だったようです。データ的に確とした処置法はなく、また突発的に起こっては非常に対応が難しいとされる症状で、そのような場合の失敗をいちいち有罪にされていては、私は医療そのものの根幹に関わるような大きな問題を引き起こしかねないものと考えています。

 確かに、あからさまな過失や意図的な過失の場合はこうして裁判にして糾弾するべきでしょう。しかし、今回の例はかつて2002年に起きた東京女子医科大の心臓手術のカルテ改竄事件のような悪質性はなく、遺族に対しては大事な人をなくされ私個人としては確かに同情いたしますが、やはり裁判にすること事態間違っていたと言わざるを得ません。

 本日の朝日新聞の夕刊によると、今回被告となった医師はこの事件で警察に逮捕されたとき、自身の妻が出産予定日の四日前だったそうです。また勤務していた病院では一人院長、つまり一人ですべて切り盛りしており、それまで担当していた患者たちすべては当時に転院を余儀なくされたのに、警察の捜査のために引継ぎもできなかったそうです。もちろん、この事件の影響で未だに休職中です。
 記事を読む限り、この医師としても患者を死なせてしまったことを強く後悔しているようです。遺族に対しても謝罪をしているようですし、私はこのような立派な医師が何故こうも糾弾されなければならなかったのか不憫でしょうがありません。

 報道につけられた解説でも述べられていますが、本来出産には大きな危険が付きまとう手術です。盲腸でもなんでも、医療手術というのはどれもそれによって命がなくなる危険性が付きまとっています。しかし、治して当たり前、という常識が強くはびこってしまっている現状、一度の失敗で何でもかんでもやれやぶ医者だ、悪徳医師だなんて糾弾しては絶対にいけません。比喩を用いると、たとえ99人の命を助けても、1人の命を救えなければ即地獄行きだなんて、悲しい世の中です。そんな世の中に、してはなりません。

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北京五輪の報道について
 別に敢えて避けてきたわけじゃないけど、今も開催中の北京五輪について今日はお話します。

 これは今日のニュースですが、水泳の北島選手が100メートルに続き200メートルでも金メダルを取りました。これ事態は非常にめでたいわけですが、確かおとといのニュースでしょうか、北島選手の北京での人気ぶりについて日本の民法が現地の新聞を取り上げ、

「現地では北島選手のことを「蛙王」と呼んでいます。なんでしょうかね、蛙みたいに泳ぎが速いからですかね」

 とレポーターが言っていましたが、この放送局にはまともな中国語スタッフがついていないのではないかとちょっと思いました。というのも、この言葉に含まれている意味はただの蛙じゃありません。北島選手の専門の平泳ぎは中国語だと「蛙泳」なので、ただ単に「平泳ぎの王者」という意味で使っているのでしょう。ちなみにクロールは「自由式」、背泳ぎは「仰泳」、バタフライは「蝶泳」です。

 これとともに思ったことで、これは報道というよりもネットでの評判ですが、よく中国の空気は汚染されている、吸うと体がおかしくなるという報道がありますが、私はちょっとこれはおかしいのではないかと思います。
 そもそも、東京五輪が行われた時は東京の空気は多分今の中国より悪かったのではないかと思います。というのも、当時はようやく公害問題が注目され始めた頃で、光化学スモッグが夏場はほぼ毎日発生していたと言われています。日本だってそういう時期があったのだから、何もこれだけ激しく中国のことを責めなくともと、個人的には思います。

 そして私の体験だと、私は一年間北京で留学生活を送りましたが、それほど北京の空気が汚いとは思いませんでした。そりゃ確かに日本と比べれば汚いと感じますが、個人的な見解をいうとロンドンの空気の方が北京より何十倍も汚かったように思えます。「イギリスの車には排ガス規制がないのか」とすら思うくらいに、鼻で吸うとものすごいにおいがして、口で吸うと思わずむせる、ロンドンはそれくらいの空気の汚さでした。その空気の悪さを反映しているのか、道路は文字通り真っ黒で、手で触るとすすですぐ指が黒くなります。さらに言うと、これは私は行っていないのですがフランスのパリに行った人によると、パリはこのロンドン以上に汚いそうです。

 唯一、北京の環境面で悪いところを言えば、この夏場の暑さです。はっきり言いますがめちゃくちゃ以上です。共産主義国なもんで道路幅もやたらと広いから照り返しもきついし、じりじりと肌を焼かれるような日差しでした。そういうわけだから北京でマラソンをやるなんて、私なら頼まれたってごめんです。

テーマ:オリンピック総合 - ジャンル:ニュース

なぜ批判をするのか
 また先日のサンデープロジェクトの話ですが、この前の主な議題はこの前起こった秋葉原での無差別殺傷事件についてでした。その中で東浩紀氏という東工大の教授が、2ちゃんねる内のこの事件の犯人に関連するスレッドのうち、犯人を擁護したり同情的な内容が書き込まれるスレッドが全体の4分の1もあったと説明していましたが、こんな何の信用性もないデータを曲がりなりにも大学教授が持ち出すことに私は驚きました。それこそ2ちゃんねるの言葉を使うなら、自作自演であんたがそういうスレッドを立てたんじゃないか、とも反論できますし。

 それはさておきこの東氏は、犯人に対してなぜ一部の人間が同情や共感を覚えるのかということについて格差社会ゆえに社会に対して不満を抱える人間がいるためだと主張し、それに対して櫻井よしこ氏は法律体系の問題があるなどとあれこれ議論していましたが、このどれにも私は真っ向から否定します。私の意見は単純明快で、みんなが話題にするから、中にはそういうこともいう奴が出てきたのだと思います。

 これは私自身以前に論文にまとめましたが、社会学者の鈴木謙介氏の「カーニヴァル化する社会」という本の中の説を採用しています。鈴木氏によると、昔と比べて最近の若者はバックボーンとなるような固定的な価値概念を持たず、その対象が単純に自分の感性に合うか合わないか、つまり面白いと思うかどうかで自分の立場を変えると主張しています。

 一つ例を出しましょう。たとえば領土問題などで中国や韓国を激しく非難する人がいます。しかし、その人は直接的に中国人や韓国人に殴られたりするなど実害を受けたことがないにも関わらず、領土問題などであいつらは汚いと罵ります。かといって、日本に対して愛国心を持っているわけではなくて、投票にも行きません。そして政治家の汚職問題が起こるや、やれ政治家は腐っているなどと非難します。これを見て、不思議に思いませんか?

 鈴木氏によると、その人が何故中国や韓国を非難するかといったら、ほかの人も2ちゃんねる内などで非難しており、なんとなく楽しそうだから混ざっているだけだといいます。もちろんそんないい加減な理由で非難しているだけだから日本に対して愛国心はないし、実際に問題を真剣に考えているわけでもない。何かしらの政治的、思想的信条があるわけでもないのに、場当たり的に批判、賛美を今の若者は行っていると指摘しており、私もこれに同感します。

 今回の秋葉原の事件も同様で、犯人を擁護する意見があるといっても、格差社会に不満を持ってたりとか大そうな理由とかは一切なく、ただなんとなく適当なことを言ったり、その場のノリで擁護する側に回っているだけだと思います。恐らく今度また別の事件、たとえばお金持ちの人が大きな事件を起こしたら、「お金があるが故の孤独を感じていたに違いない」とか同じ人でも言い出すんじゃないでしょうか。

 ここでちょっと話は変わりますが、やはり私の周りにもしっかりとした立場や信条を持たずに、激しく何かを批判する人間が溢れています。政治問題には興味を示さないくせに中国や韓国を口汚く罵ったり、誰がどのような経済政策を提言、実行しているかもわかっていないくせに政治家の誰々のせいで格差が広がったとか、根拠も何もない割にびっくりするような剣幕でまくし立てるその姿には、驚きを通り越して呆れる事すらあります。

 別に私はわかってないから、根拠がないからといって批判をするなと言うつもりはありません。しかし、正義感を持って社会悪を批判する際に、決して個人的感情を交えてはいけません。ただ憎たらしいとか気に入らないとか、よくわかってないけど皆があいつは悪い奴だと言っているからという理由だけで批判するのはもとより、必要以上の怒りを持って批判もしてはいけません。批判をする際は、何が、どのように社会を悪くさせているのかをわきまえ、では何をすべきかという自らの目的との差異をきちんと認識した上でやらなければ、それはただの八つ当たりと言われてもしょうがないと思います。

 老婆心ながら、現代の日本の若者に対して言っておきます。社会悪に対して怒りを持つことはとてもよいことです。ですが、その社会悪たる問題に対しては冷静な分析を行い、何が本当の悪なのか、自分のどんな考えと相違があるのかを自分の頭でしっかり考えた上で憎んでください。かくいう私自身も、中学生くらいの頃は何もわかってないくせに結構個人的な感情でメディアや政治家を罵っていましたが、やっぱり後から考えると愚かだったと後悔しています。けど大体高校生くらいになると、知識では不足していたところが見えるものの、まだちゃんと冷静に怒っていたなと思えます。

 そんな自分の経験があるからこそ言えるのです。何をされても怒らないのはよくないですが、何もされてないのに怒りすぎるのもまたよくありません。特に、他人の被害や痛みを、まるで自分が受けたように語らないように。私が考えるに被害者意識というのは、最も攻撃的になりやすく危険な意識だと思うからです。

 文章がちぐはぐだなぁ。書きたい事を一気に書いたせいだろな。

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韓国BSE騒動について
 今朝のサンデープロジェクトにて、韓国で広がっているBSE騒動をきっかけとした大統領反対デモについて詳しい報道がありました。現在、韓国ではBSEが確認されているアメリカ産牛肉を生後30ヶ月未満を条件に大統領が輸入解禁を認めたことに対して反対デモが大きく広がり、就任当初は八割以上あった大統領への支持率が今では一割強にまで下がっているようです。

 ここまではこれまでのニュースなどの報道で私は知っていたのですが、この騒動について私は、「日本以外にもBSEでここまで大騒ぎする国があったんだな」と思ってました。私はBSEは脳や脊髄といった危険部位以外を食べなければ感染する確率が全くといいくらいにない(食べても低いけど)ということを知っており、日本での感染原因となった肉骨粉は価格の安い飼料なので、高級な牛肉には使用されていないことを知っていたので、日本での騒動の際は価格の下がった高級牛肉を飽きるほど食べてました。

 事実関係を知ってれば、このBSEは感染する確率が宝くじで一等を当てる並に低く、危険部位でなければほぼ安全といっていい病気です。はっきり言えば、交通事故の確率のほうがずっと高いので、日本での騒動の際には大騒ぎし過ぎだと冷ややかな目で日本人を見ていました。そしたら案の定、これは武田邦彦氏が指摘していましたが、あまりの過熱振りに日本で感染牛を確認した女性研究者が思いつめて自殺する事件が発生した事を激しく武田氏は批判しており、私もこれに同感しています。当時はきちんと事実を報道せず、過激なことばかりしていた報道関係者に対して激しい怒りを覚えました。

 恐らくこんなこと、日本くらいしかやらないだろうと思っていたら今の韓国です。やっぱり食の問題というのはこうして国民の神経を刺激するのだろうかと思ってみていたら、今朝の番組にて、
「韓国人は遺伝的に94%の確率でBSEに感染する」
 という言葉が飛び込んできて、文字通り面食らいました。

 事の内容はこうです。サンデープロジェクトによるとこの94%の話は韓国の国営テレビ局が報道したもので、この報道を見た韓国人は主に若者を中心として、BSE牛を食べたらほぼ間違いなく感染すると考え、現在のような激しい反対活動へと発展するきっかけとなったようです。さらに番組によると、この94%という数字はもともと、「BSE感染者の遺伝子の94%は韓国人と同じだった」という報告から来たもので、もちろんBSEは感染する確率自体低いので、食べたら皆感染するなんてこと言ってるわけじゃありません。

 それでは何故韓国国営テレビ局がこんなあからさまな捏造報道をやったかというと、なんでも国営テレビ局なので基本的に人事権は政府が握っているようなのですが、現在の経営体制はこれまで長かった韓国の革新派政権が作った人事だったので、それが気に入らないから今の保守派政権が人事に介入しようとしたのに対し、テレビ局のトップが保守派政権を転覆させるために報道したのがその理由らしいです。ある意味、すごいジャーナリズムだ。

 まぁ見る人が見たら、さすがにこれはありえないだろうと思う報道なのですが、やっぱりこうも衝撃的な事実をつけられると今の日本における環境問題みたいに信じちゃうんでしょうね。番組によると、このデモ活動の中心となっているのは10代の若者らしく、ころっと信じちゃうからこんな風なことになったんだろね。でも、何されても黙っている日本の若者よりかはまともそうな気もしないでもありません。

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